MENU
吉田拓郎「灰色の世界I」について
「灰色の世界I」は、1970年11月1日発売のアルバム『青春の詩』に収録されている、若者の虚無・迷走・快楽主義・孤独を鋭く描いた社会批評的フォークです。恋愛・自由・未来といった明るい言葉を使いながら、すべてが“灰色”に変わっていく展開が巧妙で、思想性が強い曲です。メロディはシンプルで、言葉が前面に出る構成となっています。
灰色の世界I
歌:吉田拓郎/詞:吉田拓郎/曲:吉田拓郎
あしたを忘れた 若い男
愛を信じぬ 若いおんな
あきもしないで 遊びだけの
恋をする
木かげは二人に ムードをあたえ
夜は二人に 勇気をあたえ
そして青い星の光が
灰色に変わる
苦痛におわれた 若者たちは
自由をおわない 若者たちは
自信をもてずに 自分におわれ
去ってゆく
孤独をいつしか 売りものにして
淋しがりやと 勘違いして
そして自分の 白い未来を
灰色に変える
ねむりを覚えた 若者達は
四次の世界を 求める者は
理性をすてて 快楽だけに
ひたってる
嵐の中では 太陽が燃え
風の中では 夕日がのぼる
そして赤くゆがんだ月が
灰色になる