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吉田拓郎「青春の詩(うた)」について
「青春の詩(うた)」は、吉田拓郎が1970年11月1日にリリースしたファースト・アルバム『青春の詩』のタイトル曲です。
喫茶店で彼女とコーヒーを飲むこと、映画館で手を握ること、反戦歌を歌うこと、孤独に悩むことなど、さまざまな青春の瞬間が「ああ それが青春」と繰り返されながら描かれています。まるで青春のカタログみたいに、いろんな若者の姿が浮かんできます。
曲の最後には、「青春とは何だろう?」という問いかけがあり、「僕たちは大人より時間が多い」「この貴重なひとときを僕たちは青春と呼んでもいいだろう」と締めくくられています。まさに、若者のリアルな感情と時間の尊さを歌った楽曲です。
青春の詩(うた)
歌:吉田拓郎 詞:吉田拓郎 曲:吉田拓郎
喫茶店に彼女とふたりで入って コーヒーを注文すること
ああ それが青春
映画館に彼女とふたりで入って 彼女の手をにぎること
ああ それが青春
繁華街で前を行く いかした女の娘を ひっかけること
ああ それが青春
すてきな女(ひと)に口もきけないで
ラブレターを書いたりすること
ああ それが青春
Go Go クラブで汗だくになって 踊り疲れること
ああ それが青春
グループサウンズに熱中して 大声あげ 叫ぶこと
ああ それが青春
フォークソングにしびれてしまって 反戦歌を唄うこと
ああ それが青春
セックスを知りはじめて大人になったと 大よろこびすること
ああ それが青春
親にかくれて酒 タバコ 睡眠薬 果ては接着剤 シンナー遊び
ああ それも青春
アルバイトばっかりで学校へは行かず 適当にやること
ああ それが青春
飛行機のっとり 革命叫び 血と汗にまみれること
ああ それが青春
勉強一筋 他には目もくれず わが道を行くこと
ああ それが青春
スポーツこそ男の根性づくりだ
やれ サッカー やれ 野球一年中まっ黒
それが青春
かっこいいスーツ かっこいい車
プレイボーイ プレイガールと呼ばれること
ああ それが青春
パチンコ マージャン 競輪 競馬
賭けごと専門のギャンブラー
ああ それが青春
一日中を 規則通りに生きて 他になんにもしないこと
ああ それが青春
ジュリー! ショーケン! キンチャン!
ああ それが青春
孤独になって ひとりで悩み ひとりで考えること
ああ それが青春
自由気ままに 思った通り なんでもやってみること
ああ それが青春
さて青春とはいったいなんだろう
その答えは人それぞれでちがうだろう
ただひとつこれだけは言えるだろう
僕たちは大人より時間が多い
大人よりたくさんの時間を持っている
大人があと30年生きるなら
僕たちはあと50年生きるだろう
この貴重なひとときを僕たちは
なにかをしないではいられない
この貴重なひとときを僕たちは
青春と呼んでもいいだろう
青春は二度とは帰ってこない
皆さん青春を・・・・・
今このひとときも 僕の青春