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吉田拓郎「吉田町の唄」について
「吉田町の唄」は、1992年4月15日にリリースされた吉田拓郎のシングルで、家族の歴史・故郷・命の継承”をテーマに描いたバラードで、一人の“その人”の一生と、家族の記憶、命の連なりを描いた物語形式の歌です。
歌詞には「父」「母」「祖母」「姉」「兄」「友」など、主人公の人生に関わる人々が登場し、幼少期から青年期、旅立ちからその後の時代へという“人生の流れ”が描かれています。
後に「ミツカン酢’92」のCMソングに起用されました。
吉田町の唄
歌:吉田拓郎/詞:吉田拓郎/曲:吉田拓郎
昔その人は 赤児を抱いて
いつか故郷を 拓けと願い
「父を越えて行け」と 名前をさずけた
母は影のように たたずみながら
すこやかであれと 涙を流す
のびやかに しなやかに 育てよ子供
やがて 大地踏みしめ 太陽になれ
祖母に手をひかれ 海辺を歩く
はるか遠い国へ 胸をおどらせ
風がほほを過ぎて 7才の夏の日
姉の唄う声は 小鳥のようで
心ときめいて 足を はやめる
のびやかに しなやかに 育てよ子供
やがて 大地踏みしめ 太陽になれ
兄の進む道は たくましそうで
あこがれのように まぶしく写る
「強くなれたらいい」12才の秋の日
友と汗をふき 山に登れば
たぎる想いゆれて 命とおとし
時は川の流れ 19才の冬の日
あの日その人は やさしく笑い
母の手をにぎり 旅に出かけた
おだやかに やすらかに 眠れといのる
やがて 雪をとかして せせらぎになれ
いくど春が来て あの日をたどる
この名も故郷も 静かに生きる
雲が空に浮かび 人の顔になる
昔その人が 愛した場所に
若い緑たちが 芽をふきはじめ
のびやかに しなやかに 育てよ子供
やがて 大地踏みしめ 太陽になれ
のびやかに しなやかに 育てよ子供
やがて 大地踏みしめ 太陽になれ