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森進一「襟裳岬」について
「襟裳岬」(森進一)は、1974年1月15日発売の、作詞:岡本おさみ × 作曲:吉田拓郎による “昭和歌謡史に残る名曲”で、第16回日本レコード大賞・歌唱賞受賞、オリコン1位、累計80万枚超のセールスを記録しました。“何もない春です”という象徴的なフレーズで知られ、“希望を語らず、絶望を美化せず、ただ人の弱さに寄り添う”という、当時としては異例のリアリズムを持った作品で、吉田拓郎の提供曲の中でも最重要作品のひとつです。
「襟裳の春は何もない春です」「それでも人は生きていく」「主人公は“弱いままの人間”」など、《絶望の中で、それでも生きる》がこの曲のテーマです
襟裳岬
歌:森進一/詞:岡本おさみ/曲:吉田拓郎
北の街ではもう 悲しみを暖炉で
燃やしはじめてるらしい
理由(わけ)のわからないことで 悩んでいるうちに
老いぼれてしまうから
黙りとおした 歳月を
ひろい集めて 暖めあおう
襟裳の春は 何もない春です
君は二杯めだよね コーヒーカップに
角砂糖をひとつだったね
捨てて来てしまった わずらわしさだけを
くるくる かきまわして
通りすぎた 夏の匂い
想い出して なつかしいね
襟裳の春は 何もない春です
日々の暮しはいやでも やってくるけど
静かに笑ってしまおう
いじけることだけが 生きることだと
飼い馴らしすぎたので
身構えながら 話すなんて
ああ おくびょう なんだよね
襟裳の春は 何もない春です
寒い友だちが 訪ねてきたよ
遠慮はいらないから 暖まってゆきなよ