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森田童子「セルロイドの少女」について
「セルロイドの少女」は、森田童子が1978年3月1日にポリドール・レコードから発売されたシングルで、アルバム『A BOY ボーイ』(1977年)からのリカット曲です。B面には「蒼き夜は」が収録されています。
主人公は17歳の「ミドリちゃん」という少女で、サーカスのような舞台で綱渡りや宙返りをする姿が描かれています。「孤独」「家族」「喝采」といった言葉が織り込まれ、青春の不安定さや孤独感を表現しています。タイトルの「セルロイド」は、壊れやすく人工的な素材であり、少女の儚さや作り物めいた存在感を暗示していると思われ、森田童子の世界観を強く感じられる一曲です。
セルロイドの少女
歌:森田童子/詞:森田童子/曲:森田童子
すべるように 十七才のミドリちゃんは
決死の 綱渡り
金粉塗ったまぶたが ふるえている
はるか希望を見つめて ミドリちゃんは
青春逆立ち 宙返り
淋しいかっさいの中で ミドリちゃんは笑った
七色のライトが 夢の家族を呼ぶ
ああ 淋しい 家族あわせ
火を吹く弟 母の水芸
一輪車で 十七才のミドリちゃんは
孤独の荒野 ひた走る
がんばれ がんばれ ああ 家族あわせ