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森田童子「まぶしい夏」について
「まぶしい夏」は、1975年10月21日に発売されたデビューシングル「さよならぼくのともだち」のB面に収録されています。
青春の記憶と喪失を描いた、彼女の代表的な初期作品で、夏の光や蝉の声といった鮮やかな季節感が、失われた友人の記憶と対比され、青春の儚さを表現しています。
まぶしい夏
歌:森田童子/詞:森田童子/曲:森田童子
玉川上水沿いに歩くと
君の小さなアパートがあった
夏には窓に竹の葉がゆれて
太宰の好きな君は 睡眠薬飲んだ
暑い陽だまりの中 君はいつまでも
汗をかいて眠った
あじさいの花よりあざやかに
季節の終わりの蝉が鳴いた
君から借りた太宰の本は
淋しいかたみになりました
ぼくは汗ばんだ なつかしいあの頃の
景色をよく覚えてる