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森田童子「さよならぼくのともだち」について
「さよならぼくのともだち」は、森田童子のデビューシングルで、1975年10月21日に発売されました。
仲間との青春の日々、薬物や逮捕といった影が差す現実、そして「帰ってこなくなった部屋に君のハブラシとコートが残っている」という描写が失われた友情の痛みを、繰り返される「さよなら ぼくの ともだち」というフレーズが、別れの切なさを表現しています。松竹映画『オレンジロード急行』の挿入歌としても使用され、「幻の名盤」として再発売されたことがあります。
さよならぼくのともだち
歌:森田童子/詞:森田童子/曲:森田童子
長い髪をかきあげて
ひげをはやした やさしい君は
ひとりぼっちで ひとごみを 歩いていたネ
さよなら ぼくの ともだち
夏休みのキャンパス通り
コーヒーショップのウィンドウの向こう
君はやさしい まなざしで ぼくを呼んでいたネ
さよなら ぼくの ともだち
息がつまる夏の部屋で
窓もドアも閉めきって
君は汗をかいて ねむっていたネ
さよなら ぼくの ともだち
行ったこともないメキシコの話を
君はクスリが回ってくると
いつもぼくに くり返し話してくれたネ
さよなら ぼくの ともだち
仲間がパクられた日曜の朝
雨の中をゆがんで走る
やさしい君は それから 変わってしまったネ
さよなら ぼくの ともだち
ひげをはやした無口な君が
帰ってこなくなった部屋に
君のハブラシとコートが 残っているヨ
さよなら ぼくの ともだち
弱虫でやさしい静かな君を
ぼくはとっても好きだった
君はぼくの いいともだちだった
さよなら ぼくの ともだち
さよなら ぼくの ともだち