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布施明「シクラメンのかほり」について
布施明の「シクラメンのかほり」は、1975年4月10日にリリースされた楽曲で、作詞・作曲は小椋佳が手がけました。
この曲は、第17回日本レコード大賞をはじめ、数々の音楽賞を受賞し、布施明にとって唯一のミリオンセラーとなりました。オリコンでは週間1位を獲得し、年間ランキングでも上位にランクインしました。シクラメンの色や香りを通して、出会い・恋・別れといった感情の移ろいが繊細に描かれています。「真綿色」「うす紅色」「うす紫」といった花の色が、それぞれの感情を象徴しています。
小椋佳は銀行員として働いていた頃にこの曲を制作していたそうで、当初は「古めかしいフォークソングっぽい」と思われていたのですが、リリースされると大ヒットしました。
シクラメンのかほり
歌:布施明 詞:小椋佳 曲:小椋佳
真綿色した シクラメンほど
すがしいものはない
出逢いの時の 君のようです
ためらいがちに かけた言葉に
驚いたように ふりむく君に
季節が頬をそめて 過ぎてゆきました
うす紅色の シクラメンほど
まぶしいものはない
恋する時の 君のようです
こもれ陽あびた 君を抱けば
淋しささえも おきざりにして
愛がいつのまにか 歩き始めました
疲れを知らない子供のように
時が二人を追い越してゆく
呼び戻すことができるなら
僕は何を惜しむだろう
うす紫の シクラメンほど
淋しいものはない
後ろ姿の 君のようです
くれまどう街の 別れ道には
シクラメンのかほり むなしくゆれて
季節が知らん顔して 過ぎてゆきました
疲れを知らない子供のように
時が二人を追い越してゆく
呼び戻すことができるなら
僕は何を惜しむだろう