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BEGIN「島人ぬ宝」について
BEGINの「島人ぬ宝」は、2002年にリリースされた沖縄を代表する名曲です。この曲には、表面的な明るさだけでなく、深いメッセージが込められています。
この曲は、BEGINのボーカルである比嘉栄昇が、故郷である石垣島の中学生たちに「島への想い」をテーマに作文を書いてもらい、それを参考に作詞されたと言われています。
子供たちからは、「じーじー(祖父)やばーばー(祖母)が宝物」といった、大人ではなかなか言えないような素直な言葉が寄せられました。このエピソードからもわかるように、歌詞は、教科書に書かれているような知識ではなく、実際にその土地で暮らす人々が肌で感じる「大切なもの」をストレートに表現しています。
「僕が生まれたこの島の海を 僕はどれくらい知っているんだろう」「僕が生まれたこの島の歌を 僕はどれくらい知っているんだろう」これらの問いかけは、普段当たり前のようにそこにある自然や文化について、改めて見つめ直すきっかけを与えます。
そして、最終的に「教科書に書いてある事だけじゃわからない 大切なものがきっとここにあるはずさ それが島人ぬ宝」という結論に至ります。これは、知識として学ぶことよりも、自分の心で感じ、五感で体験することこそが、本当の宝物であるというメッセージです。
この曲は、沖縄の人々のアイデンティティや郷土愛を歌いながらも、故郷を離れる若者たちへのエール、そして私たち一人ひとりが自分のルーツや大切なものを見つめ直すきっかけを与えてくれます。明るく親しみやすいメロディと、心に響く歌詞が、この曲が長く愛され続ける理由でしょう。
島人ぬ宝
歌:BEGIN 詞:BEGIN 曲:BEGIN
僕が生まれた この島の空を
僕はどれくらい 知ってるんだろう
輝く星も 流れる雲も
名前を聞かれても わからない
でも誰より 誰よりも知っている
悲しい時も 嬉しい時も
何度も見上げていたこの空を
教科書に書いてある事だけじゃわからない
大切な物がきっとここにあるはずさ
それが島人ぬ宝
僕がうまれた この島の海を
僕はどれくらい 知ってるんだろう
汚れてくサンゴも 減ってゆく魚も
どうしたらいいのか わからない
でも誰より 誰よりも知っている
砂にまみれて 波にゆられて
少しずつ変わってゆくこの海を
テレビでは映せない ラジオでも流せない
大切な物がきっとここにあるはずさ
それが島人ぬ宝
僕が生まれた この島の唄を
僕はどれくらい 知ってるんだろう
トゥバラーマも デンサー節も
言葉の意味さえ わからない
でも誰より 誰よりも知っている
祝いの夜も 祭りの朝も
何処からか聞えてくるこの唄を
いつの日かこの島を離れてくその日まで
大切な物をもっと深く知っていたい
それが島人ぬ宝
それが島人ぬ宝
それが島人ぬ宝