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はしだのりひことシューベルツ「風」について
「風」は、1969年にリリースされたはしだのりひことシューベルツの代表曲であり、日本のフォークソング史に残る名曲です。作詞は北山修、作曲は端田宣彦(はしだのりひこ)が手がけ、人生の孤独や旅路、振り返りの切なさを静かに描いた歌詞が、多くの人々の心に響きました。
この曲は、ザ・フォーク・クルセダーズ解散後に結成されたシューベルツのデビューシングルであり、グループの方向性を決定づける重要な作品でした。
「人は誰もただ一人旅に出て…」という冒頭から始まり、人生の節目でふと振り返る瞬間に、そこにあるのは「ただ風が吹いているだけ」という虚無感と静けさが描かれています。孤独や希望、諦めといった感情が、淡々としたメロディに乗せて語られることで、聴く人の心に深く染み渡ります。
この曲は、時代を超えて多くのアーティストにカバーされ、映画『カラフル』などでも使用されるなど、今なお愛され続けています。
風
歌:はしだのりひことシューベルツ 詞:北山修 曲:端田宣彦
人は誰もただ一人 旅に出て
人は誰もふるさとを ふりかえる
ちょっぴりさみしくて ふりかえっても
そこにはただ風が 吹いているだけ
人は誰も人生に つまずいて
人は誰も 夢やぶれ ふりかえる
プラタナスの枯葉舞う 冬の道で
プラタナスの散る音に ふりかえる
帰っておいでよと ふりかえっても
そこにはただ風が 吹いているだけ
人は誰も恋をした 切なさに
人は誰も 耐えきれず ふりかえる
何かを求めて ふりかえっても
そこにはただ風が 吹いているだけ
振り返らずただ一人 一歩ずつ
振り返らず 泣かないで 歩くんだ
何かを求めて ふりかえっても
そこにはただ風が 吹いているだけ
吹いているだけ
吹いているだけ
吹いているだけ…