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野口五郎「夕立ちのあとで」について
「夕立ちのあとで」(野口五郎)は、1975年7月10日に発売された野口五郎の17枚目のシングルで、ロンドンの AIR STUDIO で録音された、当時としては贅沢な制作体制の作品です。
この曲は、夕立ちのあとの街を見た瞬間に、忘れかけていた恋の記憶が急によみがえり、雨で洗われた街の景色と、心の奥に残っていた想い出が重なるところが魅力です。「緑の匂い」「小さな軒先」「風鈴の音」といった細かな情景がとても印象的で、失恋の歌というより、季節の気配がふと過去を連れ戻す、静かな回想の歌として心に響きます。
夕立ちのあとで
歌:野口五郎/詞:山上路夫/曲:筒美京平
夕立ちのあとの 街はきれいに 洗われたようで
緑の匂いが よみがえります
忘れようと務めて 少しは
忘れかけてた あなたの想い出が
急にあざやかに もどってきました
夕立ちの多い 夏に愛して 別れた人です
風さえあの日と おんなじようです
通りすぎる小さな 軒先
風にゆられて 小さな風鈴が
遠い夢を呼び かすかに鳴りました
夕立ちのあとの 街はなぜだか やさしげな姿
心にかなしく ひびいてきます
生きていれば季節は めぐって
夏があなたの 想い出呼びさまし
過ぎたあの頃に もどってゆきます
忘れようと務めて 少しは
忘れかけてた あなたの想い出が
急にあざやかに もどってきました