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野口五郎「むさし野詩人」について
「むさし野詩人」(野口五郎)は、1977年1月15日に発売された22枚目のシングルです。武蔵野の風情ある情景を背景に、若者の揺れる恋心と青春の切なさを情緒豊かに描いた、叙情歌謡です。
この曲の特徴は、タイトルからも分かるように、普通の歌謡曲よりもかなり詩的なところです。主人公は、恋人と別れた後、むさし野公園を一人で歩きながら、過去の恋を振り返ります。そこには、「公衆電話」「映画」「池の夕陽」「芝生」「花びら」など、具体的な風景が次々と登場します。
むさし野詩人
歌:野口五郎/詞:松本隆/曲:佐藤寛
繁華街から 静かな道へ
あなたの涙 たどって行くよ
灯りの浮かぶ 公衆電話
今はあなたの 影も見えない
むさし野公園 ひとりきり
あなたの想い出 集めたよ
20才の春は はかなくて
生きてる事はかなしい詩だ
15行目から 恋をして
20行目で おわったよ
映画帰りに ここまで来たね
ラブシーンには 顔をふせてた
そまった頬の うす紅色が
池の夕陽に こわれてゆれた
むさし野公園 ひとりきり
芝生を横切る 長い影
20才の春は みじかくて
お見合いの事 悩んだあなた
あの時ぼくが なぐったら
あなたはついて 来たろうか
むさし野公園 ひとりきり
ふたたびここには 来ないだろう
20才の春はさみしくて
手を花びらが すりぬけてゆく
恋を失くした ひとはみな
寒い詩人に なるという