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野口五郎「針葉樹」について
「針葉樹」は、野口五郎が1976年9月10日にリリースした21枚目のシングルです。
この曲で彼は、第27回NHK紅白歌合戦に5年連続で出場しています。「冬が来ても あなたよ枯れるな」というフレーズが印象的で、針葉樹のように凛とした強さを持つ女性への想いが込められています。静かな冬の情景が浮かぶような、とても美しい曲です。
針葉樹
歌：野口五郎 詞：麻生香太郎 曲：筒美京平
あなたのかなしみは 雪で出来ている
ぼくを凍らせる 白いためいきだ
まっすぐ行くがいい 街はきょうまでの
ふたりの足あとを うずめてくれるだろう
男の命の かぎりをつくし
愛したつもりだ 悔いなどないさ
冬が来ても あなたよ枯れるな
木枯しに耐える 針葉樹の
りりしさのように
くちびるふとゆがみ なにか言いたげな
あなたおねがいだ 背中むけてくれ
そのまま行くがいい 冬は涙ぐむ
こころのためらいを いやしてくれるだろう
男の炎の すべてを燃やし
愛したつもりだ 悔いなどないさ
春をめざし あなたよかがやけ
薄れ陽をあおぐ 針葉樹の
まなざしのように