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    野口五郎「私鉄沿線」について

    「私鉄沿線」は、野口五郎が1975年1月20日にリリースした15枚目のシングルです。
    この曲は、郊外へ向かう私鉄沿線を舞台に、改札口での別れや、過ぎ去った恋の思い出を描いた切ないラブソングです。歌詞の情景描写がとても細やかで、まるで映画のワンシーンのように心に残ります。発売当初は「歌謡曲らしくないタイトル」と言われたそうですが、結果的にオリコンチャート1位を獲得し、累計売上は120万枚を超えるミリオンセラーとなりました。第17回日本レコード大賞・歌唱賞や、第8回日本有線大賞・グランプリなど、数々の賞も受賞しています。


    私鉄沿線
    歌:野口五郎 詞:山上路夫 曲:佐藤寛

    改札口で君のこと
    いつも待ったものでした
    電車の中から降りて来る
    君を探すのが好きでした

    悲しみに心とざしていたら
    花屋の花もかわりました

    僕の街でもう一度だけ
    熱いコーヒー飲みませんか
    あの店できかれました
    君はどうしているのかと

    伝言板に君のこと
    僕は書いて帰ります
    想い出たずねもしかして
    君がこの街に来るようで

    僕たちの愛は終わりでしょうか
    季節もいつかかわりました

    僕の部屋をたずねてきては
    いつも掃除をしてた君よ
    この僕もわかりません
    君はどうしているのでしょう

    買物の人でにぎわう街に
    もうじき灯りともるでしょう

    僕は今日も人波さけて
    帰るだけですひとりだけで
    この街を越せないまま
    君の帰りを待ってます






    Chord Diagram