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西島三重子「池上線」について
「池上線」(西島三重子)は、1976年4月25日リリースのシングルで、“別れの瞬間を駅の情景に封じ込めた”日本のフォーク/ニューミュージック史に残る楽曲です。“池上線=東急池上線”という具体的な地名を使いながら、普遍的な別れの情景を描いた点が高く評価されています。
この曲は、別れの理由を語らず、駅での最後の瞬間を描いており、「電車の音」「ホームの風」「夕暮れの色」など、“日常の断片”が、別れの痛みを静かに浮かび上がらせています。主人公は、“相手の表情や仕草を至近距離で見つめている”という距離感が、曲の切なさを決定づけています。
池上線
歌:西島三重子/詞:佐藤順英/曲:西島三重子
古い電車の ドアのそば
二人は黙って 立っていた
話す言葉を さがしながら
すきま風に 震えて
いくつ駅を 過ぎたのか
忘れて あなたに聞いたのに
じっと私を 見つめながら
ごめんね なんて 言ったわ
泣いてはダメだと 胸にきかせて
白いハンカチを 握りしめたの
池上線が走る町に あなたは二度と来ないのね
池上線に揺られながら 今日も帰る私なの
終電時刻を 確かめて
あなたは 私と駅を出た
角のフルーツショップだけが
灯りともす 夜更けに
商店街を 通り抜け
踏切渡った時だわね
待っていますと つぶやいたら
突然 抱いてくれたわ
あとから あとから 涙あふれて
後ろ姿さえ 見えなかったの
池上線が走る町に あなたは二度と来ないのね
池上線に揺られながら 今日も帰る私なの