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中山ラビ「わかれ」について
「わかれ」(中山ラビ)は、1974年7月発売のアルバム『ラビ ひらひら』に収録されています。風・枯葉・道路・ため池・岩かげ・血したたる生き物といった強烈な象徴語を連続させながら、“別れ”を生活の風景と身体感覚の中で描く、ラビの初期代表曲のひとつです。
この曲は、タイトル通り“別れ”をテーマにしていますが、典型的な演歌的失恋ではなく、ラビらしい視点で、日常の空気や時間の流れと一緒に描かれるタイプの作品です。
わかれ
歌:中山ラビ/詞:中山ラビ/曲:中山ラビ
ふきぬけた風に とびのって
うたのない林に わかれをつげる
こたつに火を いれ忘れ
凍ってしまった ふたりの親に
にぎられた手を ふりきって
どこにでもいいから いこう
ふきぬけた風に とびのって
うたのない林に わかれをつげる
舞いあがっだ枯葉に またがって
かわいた道路に わかれをつげる
へばりつく足あとを さぐる
近眼の友だちの列に
加われなかった 思い出から
さっぱりとはなれていこう
舞いあがっだ枯葉に またがって
かわいた道路に わかれをつげる
よどんだため池を とびこえて
さかなも住まぬ岩かげに わかれをつげる
色あせた恋人の 骨ひろい
おしきれない 箱舟で
やっさ もっさと あせりながらでも
もどかしくわたっていこう
よどんだため池を とびこえて
さかなも住まぬ岩かげに わかれをつげる
はぎとった昨日の 自分をきざみ
血したたる生きものに わかれをつげる
時に流れる 心臓のこし
糸くくるあやとりの 毎日
こんがらがった 24時間
影を重ねながらいこう
はぎとった昨日の 自分をきざみ
血したたる生きものに わかれをつげる