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中山ラビ「色さめて」について
「色さめて」(中山ラビ)は、1977年8月発売のアルバム『なかのあなた』収録曲で、フォークの語り口に、1977年特有の“都会の陰影”と“内省の深まり”が重なった、ラビの中期を象徴する作品です。
タイトルの「色さめて」は、“時間によって変質した記憶”を象徴するメタファー。「過去の情景」「都会の夜」「自分の内側の声」が交互に現れ、“変わってしまったものへの静かな痛み”を描いています。
色さめて
歌:中山ラビ/詞:中山ラビ/曲:中山ラビ
大切にして いたはずの
昔の想い出は
千代紙の箱に ねむって
ふたも開けずに 今も
中のあなたを そらんじる
そのつぶやきを のせたまま
いつか 色さめて
桜模様も霞んでた
並んだ肩が よりそって
卒業写真の想い出は
茶色いノートに はさんどく
少しななめに 前かがみ
得意なあなたが のぞいてた
深いエクボに 黒い影
いつか色 さめて
いつか色 さめて
まさぐる指も 溶けあった
明るい朝が 狂いだし
かるい雨の 想い出は
短い時間に 溢れてた
世間話も しそこない
うつむくあなたに 耐えていた
そのやさしさ 抱いてても
いつか色さめて
もどらぬ街は 冬支度