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中島みゆき「霧に走る」について
「霧に走る」(中島みゆき)は、1980年2月5日リリースのシングル『かなしみ笑い』のB面曲です。《舞台は「霧」の中のように、はっきりしない不安定な状況》《話し手は、行き場のない寂しさを抱えた「あなた」に寄り添おうとするが、どこかで一線を引いている》《霧の中を走るように、出口が見えないまま、それでも前に進ごうとする姿が描かれている》など、いかにも初期の中島みゆきらしい、「やさしさ」と「突き放し」が同居した、人間臭いラブソングです。
メロディや構成は、同時期の「かなしみ笑い」周辺の作品と同じく、フォーク寄りでシンプルですが、言葉の乗せ方や転調で、じわっと感情が高まるタイプの曲です。
霧に走る
歌:中島みゆき/詞:中島みゆき/曲:中島みゆき
次のシグナル 右に折れたら
あの暗い窓が 私の部屋
寄っていってと もう何度も
心の中では 話しかけてる
けれど車は 走りつづける
あなたはラジオに 気をとられる
せめてブルーに 変わらないでと
願う シグナルは なんて意地悪
ああ 外はなんて深い霧 車の中にまで
いっそ こんな車 こわれてしまえばいいのに
とりとめもない 冗談になら
あなたはいつでも うなづくのに
やっと言葉を 愛にかえれば
あなたの心は 急に霧もよう
今夜となりに すわってるのは
小石か猫だと 思ってるの
指をのばせば あなたの指に
ふれると なんだか 嫌われそうで
ああ 外はなんて深い霧 車の中にまで
いっそ こんな車 こわれてしまえばいいのに
ああ 外はなんて深い霧 車の中にまで
いっそ こんな車 こわれてしまえばいいのに