「標準Ver.」はこちら

       
    MENU


    中村雅俊「海を抱きしめて」について

    『海を抱きしめて』は、中村雅俊が1978年にリリースした楽曲で、ドラマ『ゆうひが丘の総理大臣』のエンディングテーマとして使用されました。作詞は山川啓介、作曲は筒美京平によるもので、彼の温かくも切ない歌声が印象的なバラードです。
    この曲は、青春時代の葛藤や自己喪失感、そしてそこから立ち直っていく過程を優しく包み込むように描いています。ドラマの終わりに流れることで、視聴者の心に深く残る演出となっていました。また、歌詞の中には「生まれて来なければよかった」という衝撃的な一節もあり、人生の苦しみや悩みに寄り添うようなメッセージが込められています。それでも、曲全体としては希望や再生の気配を感じさせる構成になっており、聴く人の心をそっと支えてくれるような存在です。


    海を抱きしめて
    歌:中村雅俊 詞:山川啓介 曲:筒美京平

    生まれて来なければ よかったなんて
    心が つぶやく日は
    人ごみに 背を向け 会いに行くのさ
    なつかしい 海に

    幼な児よりも ひたむきに
    遠い名前を叫んで
    汗ばむ心 潮風が 洗うにまかせれば
    いつのまにか 生きることが
    また好きになる ぼくだよ

    誰かがぼくよりも まぶしく見えて
    心が うつむく時
    カモメの 笑い声 聞きに行くのさ
    いつもの 渚に

    なんて小さな 悲しみに
    ひとは つまずくのだろう
    船乗りたちが  するように 海を抱きしめれば
    忘れかけた 大らかさを
    またとり戻す ぼくだよ






    Chord Diagram