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    長渕剛「浦安の黒ちゃん」について

    「浦安の黒ちゃん」(長渕剛)は、1990年8月25日発売のアルバム『JEEP』に収録された、長渕剛の“友情ロードムービー”のような、実在の友人をモデルにした“男同士の旅と心情”を描いた物語曲です。
    この曲は、主人公(=長渕)と“浦安の黒ちゃん”が大阪へ向かう無計画な旅を、映画のようなディテールで描いています。“黒ちゃん”は「赤い靴下」「YEBISUビール」「兄貴ぶる態度」など、人物描写が非常に生々しく、長渕の語り歌の中でもキャラが立っている存在です。“黒ちゃん”は強がりながらも、どこか寂しさを抱えており、主人公はそれを分かっていながら、何も言わず旅に付き合うという“言葉にしない友情”がテーマです。


    浦安の黒ちゃん
    歌:長渕剛/詞:長渕剛/曲:長渕剛

    「近頃何だかお前 元気ねえみてえだな」と
    忘れかけていたころに電話がなる
    「何かいい事ねえか」と「身震いするような女に
    会いに街へ出よう」と俺が言うと

    買ったばかりのジープで 湾岸道路飛ばし
    浦安の黒ちゃんはやってくる
    とりあえずお前の家へ 今からすぐ行くから
    大阪行きのチケット摂ってくれと言う

    赤い靴下を いつものぞかせて
    「つまんねえ映画ばっかりだな」と冷蔵庫を開け
    YEBISUビールに えだ豆をつまみながら
    浦安の黒ちゃんは兄貴ぶる

    8時30分 東京駅プラットホーム
    俺達はまずい弁当ぶら下げて
    個室に乗り込み 売り子に声をかけ
    浦安の黒ちゃんは 頭をかく

    釣と女と映画を 語り始めると
    俺はガムを噛みながら 窓の外を見た
    田んぼのあぜ道を 白いヘルメットかぶり
    自転車通学の学生が気になる

    名も知らぬ街で 名も知らぬ風に吹かれ
    「あいつも きっと夢があるんだな」って
    急に黙りこくり タバコに火をつけて
    浦安の黒ちゃんは目を閉じた

    あてもなく俺達は 大阪へ着いた
    「これからどこへ行くんだよ」って俺が言うと
    「わかんねえ」とあっさり 黒ちゃんが言ったから
    「赤い靴下やめろ」って言ってやった

    とりあえず車に乗り 南へ走らせた
    大阪通天閣に二人でのぼった
    しょうがねえから俺達 流れるネオンサイン見て
    バカヤロウって小さな声で言った

    しけたホテルのバーじゃ 性に合わねえから
    俺達は屋台で うどんをすすった
    さっぱり色気なしで 悪かったなと
    なりふりかまわず どんぶりをすすった

    よろめく足取りの ふらふらの街で
    ド真ン中を俺達は歩いた
    とんがったまんまの 黒ちゃんの背中が
    大阪の街で小さく見えた






    Fender - Gibson - Martin - Paul Reed Smith - Gretsch - YAMAHA - ESP
    Chord Diagram