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長渕剛「夢破れて」について
「夢破れて」は、長渕剛が1982年にリリースしたアルバム『時代は僕らに雨を降らしてる』に収録されている楽曲です。
この曲は、夢を追いながらも現実に打ちのめされていく男たちの姿を描いていて、友情や別れ、孤独、そして人生の切なさが深く込められています。歌詞の中では、ふるさとを遠ざけて野心を語っていた若者たちが、夢に敗れてそれぞれの道を歩んでいく様子が描かれています。
「勝つか負けるか、ただそれだけさ。人生のシナリオなど破り捨てろ」というフレーズには、彼らしい力強いメッセージが込められていて、聴く人の心に響きます。
夢破れて
歌:長渕剛 詞:長渕剛・松井五郎 曲:長渕剛
真冬の窓をたたく 小枝に
最後の一葉が しがみついてる
こんな男に なるはずじゃなかったと
お前は ため息 荷造り始めた
いつもふるさとを 遠ざけたまま
熱い野心を 語った俺たち
ひと息に飲めない 飲みほせない
想い出ゆらせば 枯れ葉もゆれる
あと5分も待てば 誰かに会える
そんな場所さえ 作れなかった
ふたつの恋をして ふたつの傷を胸に
やりきれないほど ついていなかったな
さよならを告げたい あの娘の
住所を俺のポケットに押し込むお前
本当の友だちに できることの全てが
これだけなんて 悲しいぜ
淋しさ ゆらゆら 夢破れ ゆらゆら
むなしさ ゆらゆら 夢破れて ゆられて
誰も彼もが 何となく 信じられなくて
迷い疑い 日々をめくった
覚えたことと言えば 臆病になることと
年老いた親を だますことくらい
切符一枚 にぎりしめ
別れの時間(とき)を お前が行く
「元気でいろよ」と お前の瞳には
意地になれる若さも 消えはてていた
そしてこの俺はと言えば いつものように
何にもなかった顔で
しめっぽいドラマを 背にして
ひとりぼっちの恐さを かみしめたんだ
勝つか負けるか ただそれだけさ
人生のシナリオなど 破り捨てろ
誤ちにひきずられ かたむいたまま
生きたりするなよ たかが 男さ
淋しさ ゆらゆら 夢破れ ゆらゆら
むなしさ ゆらゆら 夢破れて ゆられて
夢破れて ゆられて