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長渕剛「激愛」について
「激愛」(長渕剛)は、アルバム『昭和』(1989年3月25日)からの先行シングルで、1989年2月8日リリース。“死を覚悟するほどの禁断の愛”を描いた、彼のキャリアでも特に重厚なバラードです。長渕の主演映画『オルゴール』の主題歌として書き下ろされ、オリコン1位を獲得しました。
この曲は長渕のバラードとしては珍しく、アコギを一切使わない構成で、シンセサイザーとエレキギターだけで作られた音像は、恋の熱情ではなく“禁断の愛の重苦しさ”を強調しています。
激愛
歌:長渕剛/詞:長渕剛/曲:長渕剛
舌を噛み切った からみ合う口唇の中
二人はよじれ合い 激しく揺れていた
震える 流れる 青白い肌
ひきよせても ひきよせても 届かない
溶けてゆく無数の汗
心と躰を流れてゆけ
愛は潜水艇の ように苦しみをもぐり
激烈な痛みが こめかみを突きぬけた
時は過ぎ 夜を越え 凍りつく
愛の海 深く深く 沈みゆく
堕ちてゆく憎しみに
息が絶えるまで俺を抱け
俺たちは互いに 愛を戦った
焼け焦げた魂は 灰色に立ち昇り
とぼとぼ とぼとぼ 死んでゆく
こわれた 破片は 風に舞う
ひき潮のうねりの中
ふたつの手首よ赤く染まれ
かすかに触れ合う 力果てた指先
導かれるように 静かに瞳(め)を閉じた
ゆるやかな呼吸は 首すじをすべり
衰弱の闇へと 色あせてゆく
果てしない体気の中
くち果てるまで重なってゆけ