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Char「かげろう」について
「かげろう」は、1976年のデビューアルバム『Char』に収録されており、彼の作品の中でも静けさと情緒が際立つ、ギタリストとしての技巧と、シンガーとしての繊細さがとてもよく出ている楽曲です。
タイトルの「かげろう」が示すように、揺らめく空気・淡い記憶・掴めそうで掴めない感情を描いた曲で、派手さはないのに、深い余韻が残るバラードです。
かげろう
歌:Char/詞:天野滋/曲:Char
夏は今年もにぎやかで
日傘もボチボチ現われた
僕は坂道かけおりて
日傘の中をのぞきこむ
おどろいた顔では
ごあいさつなども
あまりの暑さでは
でてこない かげろう
かげろう
またがる自転車風を切り
駅まで時間においつめられて
僕は肩で息をする
暑い空気がのどにつかえる
風が吹き上げて
ふりかえってみると
街のけしきが
ゆれている
地下鉄の車輛の中で
笑うあなたがうそのよう
まるででたらめいっている
僕は気づかぬふりのまま
かみあう歯車が
おかしいのか
うるさい音が
耳もとに かげろう
かげろう………