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スピッツ「冷たい頬」について
「冷たい頬」はスピッツが1998年3月18日に発売した18枚目のシングルです。両A面シングル「冷たい頬/謝々!」としてリリースされ、草野正宗の繊細な詞世界と実験的な曲構成が特徴的です。
「風に吹かれた君の冷たい頬に ふれてみた 小さな午後」というフレーズに象徴されるように、儚い恋の記憶と切なさを描いています。幻想的でありながら日常の情景を織り交ぜるユーミン的な詩情を、草野正宗らしい透明感で表現しています。従来の「Aメロ→Bメロ→サビ」という典型的な構成を避け、Aメロとサビの二極構成に挑戦しました。どちらがサビか分からないような展開を持ちつつ、全体のバランスを保つという挑戦的な作りになっています。
コニカ「Revio」CMソングとして使用され、後年にはドラマ『伊藤くん A to E』のエンディングテーマにも採用されました。
冷たい頬
歌:スピッツ/詞:草野正宗/曲:草野正宗
「あなたのことを 深く愛せるかしら」
子供みたいな 光で僕を染める
風に吹かれた君の 冷たい頬に
ふれてみた 小さな午後
あきらめかけた 楽しい架空の日々に
一度きりなら 届きそうな気がしてた
誰も知らないとこへ 流れるままに
じゃれていた 猫のように
ふざけ過ぎて 恋が幻でも
構わないと いつしか思っていた
壊れながら 君を 追いかけてく
近づいても 遠くても 知っていた
それが全てで 何もないこと
時のシャワーの中で
夢の粒も すぐに弾くような
逆上がりの 世界を見ていた
壊れながら 君を追いかけてく
近づいても 遠くても 知っていた
それが全てで 何もないこと
時のシャワーの中で
さよなら僕の かわいいシロツメクサと
手帳の隅で 眠り続けるストーリー
風に吹かれた君の 冷たい頬に
ふれてみた 小さな午後