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坂本九「見上げてごらん夜の星を」について
「見上げてごらん夜の星を」は、時代を超えて多くの人々に愛され続けている日本の名曲です。
この曲は、もともと1960年に初演された同名ミュージカルの主題歌として制作されました。坂本九は、このミュージカルや同名映画で主演を務め、1963年に自身のシングルとしてリリースすると大ヒットしました。この曲の成功により、作曲家のいずみたくは第5回日本レコード大賞作曲賞を受賞しています。
この曲が生まれた1960年代は、日本が高度経済成長期にあり、地方から都市へ集団就職する若者が多くいました。彼らの多くは、昼間は働き、夜は定時制高校で学ぶという生活を送っていました。
「見上げてごらん夜の星を」は、こうした夜間に勉学に励む若者たちの苦労や希望をテーマにしたミュージカルのために作られた歌です。歌詞にある「小さな星の 小さな光が ささやかな幸せをうたってる」「ボクらのように名もない星が ささやかな幸せを祈ってる」という部分は、自分たちを名もない小さな星に重ね合わせ、ささやかな幸せを大切に生きる若者たちを励ますメッセージとして多くの人々の心に響きました。
作詞家の永六輔は、この曲のほかにも「上を向いて歩こう」でも「夜空」をモチーフにしていますが、これは悩んでいるときや苦しいときに夜空を見上げることで、自分の悩みの小ささを知り、視野を広げて前向きに生きるヒントにしてほしいという思いがあったとされています。
「見上げてごらん夜の星を」は、苦労を抱えながらも前向きに生きる人々への温かい眼差しが込められた、普遍的なメッセージを持つ名曲として、これからも多くの人々に歌い継がれていくでしょう。
見上げてごらん夜の星を
歌:坂本九 詞:詞:永六輔 曲:いずみたく
見上げてごらん 夜の星を
小さな星の 小さな光が
ささやかな幸せを うたってる
見上げてごらん 夜の星を
ボクらのように 名もない星が
ささやかな幸せを 祈ってる
手をつなごうボクと
おいかけよう夢を
二人なら 苦しくなんかないさ
見上げてごらん 夜の星を
小さな星の 小さな光が
ささやかな幸せを うたってる
見上げてごらん 夜の星を
ボクらのように 名もない星が
ささやかな幸せを 祈ってる