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さだまさし「雨やどり」について
「雨やどり」は、1977年3月10日にリリースしたシングルで、都会的でコミカルな恋愛模様を描いたユーモラスな楽曲で、ソロ活動初期の大ヒット曲となりました。
雨宿りで出会った男性に恋をした女性が、偶然の再会や家族への紹介を経て、最終的に結婚へ至るまでをコミカルに描いています。さだまさしが落語研究会出身であることから、歌詞の展開は落語の「オチ」のようにユーモラスな結末を持っています。
1977年2月11日の埼玉県熊谷会館でのコンサートを録音したライブ音源を編集して発売、観客の笑い声が収録されています。歌詞の女性のモデルは、さだの妹・佐田玲子。後の「秋桜」「親父の一番長い日」など、妹の結婚をモチーフにした作品群の最初の曲とされています。
雨やどり
歌:さだまさし/詞:さだまさし/曲:さだまさし
それはまだ私が神様を信じなかった頃
九月のとある木曜日に雨が降りまして
こんな日に素敵な彼が現われないかと
思ったところへ あなたが雨やどり
すいませんねと笑うあなたの笑顔とても凛凛しくて
前歯から右に四本目に虫歯がありまして
しかたがないので買ったばかりのスヌーピーのハンカチ
貸してあげたけど傘の方が良かったかしら
でも爽やかさが とても素敵だったので
そこは苦しい時だけの神だのみ
もしも もしも 出来ることでしたれば
あの人にも一度 逢わせてちょうだいませませ
ところが実に偶然というのは恐しいもので
今年の初詣でに私の晴着のスソを踏んづけて
あっこりゃまたすいませんねと笑う
口元から虫歯がキラリン
夢かと思って ほっぺつねったら痛かった
そんな馬鹿げた話は今まで聞いたことがないと
ママも兄貴も死ぬほどに笑いころげる奴らでして
それでも私が突然 口紅などつけたものだから
おまえ大丈夫かと おでこに手をあてた
本当ならつれて来てみろというリクエストにお応えして
五月のとある水曜日に 彼を呼びまして
自信たっぷりに紹介したらば 彼の靴下に穴がポカリン
あわてておさえたけど しっかり見られた
でも爽やかさがとても素敵だわと
うけたので 彼が気をよくして急に
もしも もしも 出来ることでしたれば
この人をお嫁さんに ちょうだいませませ
その後 私気を失ってたからよくわからないけど
目が覚めたら そういう話がすっかり出来あがっていて
おめでとうって言われて も一度気を失って
気がついたら あなたの腕に雨やどり