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    斉藤和義「僕の見たビートルズはTVの中」について

    「僕の見たビートルズはTVの中」は、1993年8月25日に発売された斉藤和義のデビューシングルです。
    斉藤和義がデビュー前年の1992年、TBS系オーディション番組『三宅裕司の天下御免ね!』に出演し、この曲を披露して注目を集めました。当時は無名だったため、チャート成績は振るわなかったものの、後にライブやベスト盤で繰り返し演奏される曲となりました。ビートルズをテレビ越しに見て育った世代の視点を描いており、時代の空気や社会への違和感を表現しています。
    この曲は、斉藤和義が「社会を斜めから見つめる視点」と「ロックンロールへの憧れ」を初めて形にした作品であり、彼の音楽人生の出発点を象徴していると言えます。


    僕の見たビートルズはTVの中
    歌:斉藤和義/詞:斉藤和義/曲:斉藤和義

    欲しい物なら そろい過ぎてる時代さ
    僕は食うことに困った事などない
    せまい部屋でも 住んじまえば都さ
    テレビにビデオ ステレオにギターもある

    夜でも街は うっとうしいほどの人
    石を投げれば酔っぱらいにあたる
    おじさんは言う「あのころはよかったな」
    解る気もする けど タイムマシンはない

    雨の降る日は どこへも出たくない
    だけど 大切な傘が ないわけじゃない
    短くなるスカートは いいとしても
    僕の見たビートルズは TVの中

    緊張感を 感じられない時代さ
    僕はマシンガンを撃ったことなどない
    ブラウン管には 今日も戦車が横切る
    僕の前には さめた北風が吹く

    ぬるま湯の中 首までつかってる
    いつか凍るの それとも煮え立つの
    なぜだか妙に「イマジン」が聞きたい
    そしてお前の胸で眠りたい

    訳の解らない流行(はや)りに流されて
    浮き足立った奴等が この街の主流
    おじさんは言う「日本も変わったな」
    お互い棚の上に登りゃ 神様さ

    解らないものは解らない けどスッとしない
    ずっとひねくれているばっかじゃ 能がない
    波風のない空気は吸いたくない

    僕の見たビートルズは TVの中
    僕の見たビートルズは TVの中
    僕の見たビートルズは TVの中






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