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    小柳ルミ子「お祭りの夜」について

    「お祭りの夜」は、1971年9月10日にリリースされた彼女の2枚目のシングルで、デビュー曲「わたしの城下町」に続くヒット作です。作詞は安井かずみ、作曲は平尾昌晃、編曲は森岡賢一郎という黄金トリオによる作品で、昭和歌謡の情緒と切なさが見事に表現されています。
    「お祭りの夜」は、恋人との別れを知った少女の心情を、祭りの喧騒と対比させながら描いた切ないバラードです。冒頭の「泣かない約束をしたばかりなのにもう涙」というフレーズから、感情の揺れが繊細に伝わってきます。線香花火、紅い鼻緒、笛太鼓など、日本の夏祭りの風景が情緒豊かに織り込まれ、聴く人の心に郷愁を呼び起こします。
    この曲は、昭和の日本人の心に深く根ざした「別れ」と「郷愁」を象徴する作品で、小柳ルミ子の繊細な歌唱が、聴く人の心にそっと寄り添ってくれるような一曲です。


    お祭りの夜
    歌:小柳ルミ子 詞:安井かずみ 曲:平尾昌晃

    泣かない 約束をしたばかりなのにもう涙
    ひとりで お祭りの人ごみを逃れて

    赤い鼻緒がなぜか うらめしくて
    あの人 あの町に 行っちゃうなんて
    今日はじめてきかされたの 遠い笛太鼓

    恋人同士なんて まだいえない二人だけれど
    いつしか心に 決めていた人だった

    線香花火がなぜか 目に浮かぶの
    あの人 あの町で 働くなんて
    祭りの歌が手拍子が 胸につきささる

    泣かない 約束をしたばかりなのにもう涙
    やさしい 母さんにもみられたくないから

    家の垣根のそばを 通りすぎて
    あの人 この町を 出てゆくなんて
    まだ信じられないわたし 村の鎮守さま







    Chord Diagram