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小柳ルミ子「京のにわか雨」について
小柳ルミ子の「京のにわか雨」は、1972年にリリースされた彼女の5枚目のシングルで、京都を舞台にした情緒豊かなご当地歌謡曲です。作詞はなかにし礼、作曲は平尾昌晃という黄金コンビによる作品で、雨に濡れる京都の町並みと、失恋の切なさが重なるような世界観が印象的です。
この曲は、1972年のオリコン週間1位を獲得し、年間ランキングでも7位に入るほどのヒットとなりました。「京のにわか雨」は、ただのご当地ソングではなく、日本人の心の奥にある“情”を呼び起こす一曲といえるでしょう。
京のにわか雨
歌:小柳ルミ子 詞:なかにし礼 曲:平尾昌晃
雨だれが ひとつぶ頬に
見上げれば お寺の屋根や
細い道ぬらして にわか雨が降る
私には傘もない 抱きよせる人もない
ひとりぼっち 泣きながら
さがす京都の町に あの人の面影
誰もいない心に にわか雨が降る
日が暮れて カラスが帰る
人はみな 家路を急ぐ
河岸をぬらして にわか雨が降る
雨の日も鐘は鳴る むせぶよに鐘は鳴る
指を折って かぞえながら
祈る京都の町に あの人の幸せ
愛をさがす心に にわか雨が降る