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    桑名正博「月のあかり」について

    「月のあかり」は、1978年に発表された彼の代表的なバラード曲です。特に、彼のソウルフルでハスキーな歌声が、楽曲の持つ切ない世界観を深く表現していることで知られています。
    この曲の魅力は、別れや失恋をテーマにした、心に深く染み渡る歌詞です。「灯りをつけるな 月の光がやさしく お前をてらしているから」という冒頭のフレーズは、別れの夜の静けさと、そこに漂う切なさを巧みに表現しています。「ふり向くな この俺を涙ぐんでいるから」という言葉は、去りゆく相手の前では見せられない、男の強がりと未練を痛々しいほどに描写しています。これらの歌詞は、多くの人々の共感を呼び、特に大人の男性の失恋ソングとして高い評価を得ました。
    「月のあかり」は、1979年のヒット曲「セクシャルバイオレットNo.1」に見られるような、ロックやファンク色が強い彼の作品とは一線を画しています。この曲は、シンガーソングライターとしての桑名正博のメロディメーカーとしての才能と、シンガーとしての表現力の豊かさを示す重要な一曲と言えます。彼の没後も、様々なアーティストにカバーされ、色褪せることなく歌い継がれている名曲です。


    月のあかり
    歌:桑名正博 詞:下田逸郎 曲:桑名正博

    灯りをつけるな 月の光が
    やさしくお前を てらしているから

    ふり向くなこの俺を 涙ぐんでいるから
    長い旅になりそうだし さよならとは違うし
    この街から 出てゆくだけだよ

    お前のしぐさの ひとつひとつが
    どれだけこの俺 救ってくれたか

    うまくは言えないよ 胸がつまっているから
    わがままは生まれつきさ  お前も気づいてたよ
    愛しているのさ はじめて言うけど

    ふり向くなこの俺を 涙ぐんでいるから
    長い旅になりそうだし さよならとは違うし
    この街から  出てゆくだけだよ

    この街 出てゆくだけだよ
    この街 出てゆくだけだよ






    Chord Diagram