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工藤静香「黄砂に吹かれて」について
「黄砂に吹かれて」(工藤静香)は、1989年発売の8枚目シングルで、中島みゆき作詞・後藤次利作曲による“異国情緒×都会的クールさ”が融合した楽曲です。当時としては珍しい“黄砂”という語をタイトルに据えた斬新さと、ミステリアスな情景描写が強い印象を残す作品で、太陽誘電「That's OW‑1」カセットテープCMソングに起用、オリコン1位、『ザ・ベストテン』最終回で1位獲得などの実績を残しました。
《黄砂=春の風物詩》というイメージが一般化する前で、「異国の砂漠」「乾いた風」「どこか遠くへ連れ去られるような感覚」といった“神秘性”が、曲全体のムードを決定づけています。
黄砂に吹かれて
歌:工藤静香/詞:中島みゆき/曲:後藤次利
黄砂に吹かれて きこえる歌 は
忘れたくて 忘れた なくしたくて なくした
つらい恋の歌
眠りを破って きこえる歌 は
わかってるつもりの 紛らせてるつもりの
ひとつだけの歌
もう蜃気楼なのかもしれない
片想いかもしれない
あなたに 似てる人もいるのに
あなたより やさしい男も
砂の数より いるのにね 旅人
黄砂に吹かれて さまよう旅 は
地下を深く流れる 澄んだ水に似ている
終わりのない旅
微笑ずくで 終わらせた恋が
夢の中 悲鳴あげる
あなたに 似てる人もいるのに
あなたより やさしい男も
砂の数より いるのにね 旅人
「うそつき」「うそつき」「うそつき」
こみあげる
(答えて)もらえばよかったのに
聞くのが恐かった名前
私じゃない 名前だもの
笑顔で終わった あの日から 旅人