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グレープ「朝刊」について
「朝刊」(グレープ)は、1975年8月25日に発売された4枚目のシングルで、“精霊流しの後”のグレープが、重い空気を打ち破るように作った“日常系フォーク”の代表作です。新聞を読む朝の風景を通して、当時の社会の空気感まで封じ込めた、ユニークな作品です。
ここではシングル版を扱っていますが、アルバム版の冒頭には、実際の交通情報のラジオ音声がそのまま挿入されており、これが放送時に誤解を招く可能性があるとして、日本民間放送連盟の「要注意歌謡曲」Cランク指定を受け、1988年まで放送時に“削除・改訂・注意喚起”が必要な曲となりました。
朝刊
歌:グレープ/詞:さだまさし/曲:さだまさし
きみは早起きしたのが
さも得意そうに
ねぼけまなこの僕を
朝食に追いたて
ねエまた巨人が 負けたってさって
高田の背番号も知らないくせに
どうでも良いけど
トーストが焦げてるからね
僕は君に新聞通に
なって欲しくない
新しいエプロンも可愛いけどね
またあわてて焦げを作るんだろう
前に親父が来たときも
僕の好物のカラスミを
手土産にとくれたのに
わざわざまた煮て駄目にして
ごめんなさいっていいながら
一番笑いこけたのは君
まったくきみのどじだけは日本一
おいこりゃ お前の母親以上だぞって
親父が目を細め ささやいた
だからさ 怪我だけは 気をつけとくれ
前にお袋に電話して
僕が死んじゃうと泣き出して
ただの食べ過ぎとわかったら
安心してきみが寝こんじまった
ごめんなさいっていいながら
一番蒼い顔してた
まったくきみのどじだけは日本一
ねエこりゃあたしの若い時以上だよって
お袋が嬉しそうに ささやいた
だからさ 怪我だけは 気をつけとくれ
だからさ だからさ