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風「ささやかなこの人生」について
「ささやかなこの人生」は、フォークデュオ風が1976年に発表した楽曲です。作詞・作曲は伊勢正三で、優しいメロディと心に染みる歌詞が特徴です。
この曲は、失恋した人への静かな応援歌とも言われています。桜の花びらが散った後の寂しさや、恋愛の喜びと切なさを繊細に描いており、季節の移ろいとともに「人生はささやかだけれど、意味がある」というメッセージが込められているように感じます。聴く人によって受け取り方が変わるので、水面に映る空のように、見る角度で印象が変わる魅力があります。
ささやかなこの人生
歌:風 詞:伊勢正三 曲:伊勢正三
花びらが 散ったあとの
桜がとても冷たくされるように
誰にも 心の片隅に
見せたくはないものがあるよね
だけど 人を愛したら
誰でも心のとびらを閉め忘れては
傷つき そして傷つけて
ひきかえすことの出来ない人生に気がつく
やさしかった恋人達よ
ふり返るのはやめよう
時の流れを背中で感じて
夕焼けに涙すればいい
誰かを 愛したその日には
たとえばちっぽけな絵葉書にも心が動き
愛をなくしたその日には
街角の唄にもふと足を止めたりする
風よ 季節の訪れを
告げたら淋しい人の心に吹け
そして めぐる季節よ
その愛を拾って終わりのない物語を作れ
やさしかった恋人達よ
ささやかなこの人生を
喜びとか悲しみとかの
言葉で決めて欲しくはない