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    かぐや姫「赤ちょうちん」について

    この曲は1974年にリリースされた、かぐや姫の6枚目のシングルです。「神田川」に続く“四畳半三部作”の第2弾として知られていて、フォークソングの名曲として多くの人に愛されています。
    貧しくも温かい二人の暮らしを女性の視点で振り返る内容で、裸電球やおでん、月に一度のささやかな贅沢など、昭和の庶民的な生活が情緒たっぷりに描かれています。赤ちょうちんは、そんな日々の中でふと立ち寄る居酒屋の象徴として登場し、切ない別れの予感も漂わせています。


    赤ちょうちん
    歌:かぐや姫 詞:喜多条忠 曲:南こうせつ

    あのころふたりの アパートは
    裸電球 まぶしくて
    貨物列車が 通ると揺れた
    ふたりに似合いの 部屋でした

    覚えてますか 寒い夜
    赤ちょうちんに 誘われて
    おでんを沢山 買いました

    月に一度の ぜいたくだけど
    お酒もちょっぴり 飲んだわね

    雨がつづくと 仕事もせずに
    キャベツばかりを かじってた
    そんな生活(くらし)が おかしくて
    あなたの横顔 見つめてた

    あなたと別れた 雨の夜
    公衆電話の 箱の中
    ひざをかかえて 泣きました

    生きてることは ただそれだけで
    哀しいことだと 知りました

    今でも時々 雨の夜
    赤ちょうちんも 濡れている
    屋台にあなたが いるような気がします

    背中丸めて サンダルはいて
    ひとりでいるような気がします







    Chord Diagram