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    かまやつひろし「我が良き友よ」について

    「我が良き友よ」は、1975年にリリースされた彼の代表的な楽曲で、フォークロックの名曲として今も語り継がれています。作詞・作曲は吉田拓郎が手がけ、かまやつにプレゼントした形で生まれた作品です。
    歌詞には、学生時代の友情や青春の記憶が詩的に描かれています。例えば冒頭の「下駄を鳴らして奴が来る」という一節は、バンカラな学生の登場を印象的に表現しており、懐かしさと哀愁が漂います。
    吉田拓郎とは原宿「ペニーレーン」などで交流があり、音楽的にも人間的にも深い絆がありました。拓郎はこの曲を「ムッシュ(かまやつ)にプレゼントしたい」と強く希望し、結果的にかまやつの最大のヒット曲となりました。


    我が良き友よ
    歌:かまやつひろし 詞:吉田拓郎 曲:吉田拓郎

    下駄をならして奴がくる
    腰に手ぬぐいぶらさげて
    学制服にしみこんだ
    男の臭いがやってくる

    アー夢よ よき友よ
    おまえ今頃どの空の下で
    俺とおんなじあの星みつめて 何想う

    可愛いあの娘に声かけられて
    頬をそめてたうぶな奴
    語り明かせば下宿屋の
    おばさん酒持ってやってくる

    アー恋よ よき友よ
    俺は今でもこの町に住んで
    女房子供に手を焼きながらも 生きている

    男らしさと人が言う
    おまえの顔が目に浮かぶ
    力ずくだと言いながら
    女郎屋通いを自慢する

    アー夢よ よき友よ
    時の流れをうらむじゃないぞ
    男らしいはやさしいことだと 言ってくれ

    家庭教師のガラじゃない
    金のためだと言いながら
    子供相手に人の道
    人生などを説く男

    アー夢よ よき友よ
    便りしたため探してみたけど
    暑中見舞いが返ってきたのは 秋だった

    古き時代と人が言う
    今も昔と俺は言う
    バンカラなどと口走る
    古き言葉とくやみつつ

    アー友と よき酒を
    時を憂いて飲みあかしたい
    今も昔もこの酒つげば 心地よし

    学生達が通りゆく
    あいつ程ではないにしろ
    まじめなのさと言いたげに
    肩で風切って飛んでゆく

    アー友よ よき奴よ
    今のくらしにあきたら二人で
    夢をかかえて旅でもしないか あの頃へ







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