MENU
岡林信康「申し訳ないが気分がいい」について
「申し訳ないが気分がいい」(岡林信康)は、1971年7月20日発売のシングル『俺らいちぬけた』のB面曲で、自然の中で“人間としての自分”を初めて実感する瞬間を描いた、岡林の作品の中でも異色の“悟りの歌”です。プロテスト期の怒りや社会批判から距離を置き、自然と生命へのまっすぐな感動を歌った曲で、岡林の精神的転換点を象徴する作品です。
歌詞には「空」「風」「緑」「谷川」「鳥」「土」「水」「光」など、自然の要素が連続して登場します。これらは単なる風景描写ではなく、岡林にとって “自分を照らし返す鏡” の役割を果たしています。
申し訳ないが気分がいい
歌:岡林信康/詞:岡林信康/曲:岡林信康
ぬけるような 空が痛い
風がヒゲに 遊んでゆく
申し訳ないが 気分がいい
全ては ここにつき るはず
どうしてこんなに 当たり前のことに
今まで 気づかなかったのか
緑が瞳を えぐり出し
谷川と鳥たちのうた
申し訳ないが 気分がいい
全ては ここにつきるはず
どうしてこんなに 当たり前のことに
今まで 気づかなかったのか
土と緑と 動くものと
水と光と そして私
今はじめて 彼らを知り
今はじめて 私を知る
今この時 私は私を
人と 人と名付けるのだ