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岡林信康「誰ぞこの子に愛の手を」について
「誰ぞこの子に愛の手を」(岡林信康)は、1975年1月21日に発売したシングルで、“サーカス小屋で虐げられる子ども”を主人公にした寓話的・社会的テーマのフォーク曲です。同名アルバムの中心曲として、内省・精神分析・社会批評が混ざり合う岡林の中期の転換点を象徴する楽曲です。
「虐待の連鎖」「トラウマによる人格形成の歪み」「社会的弱者へのまなざし」「“愛の手”を求める切実な叫び」などがテーマです。岡林は当時、精神分析に強い関心を持っており、この曲は“虐待による心の歪み”を寓話的に描いた作品であるということです。
誰ぞこの子に愛の手を
歌:岡林信康/詞:岡林信康/曲:岡林信康
母の顔も 知らないうちに
哀れこの子は サーカス小屋に
辛い玉乗り 綱渡り
鬼の師匠が 鞭の雨
夜毎褥は 涙の海よ
これが泣かずに おられようか
誰ぞ この子に 愛の手を
誰ぞ この子に 愛の手を
とうとう ある晩 風呂敷一つ
サーカス小屋をば 飛びいだし
有閑マダムに ひろわれて
いつしか 若いツバメの身
これでいいやら 悪いやら
新聞読んでも 書いてない
誰ぞ この子に 愛の手を
誰ぞ この子に 愛の手を
マダムの かわいい 着せかえ人形
何をやっても 「まあ、素敵!」
ところが夜毎 夢の中
鬼の師匠が 地獄の責め苦
おかげで ちやほや せぬ人あれば
鬼の師匠に 見え 憎らしい
誰ぞ この子に 愛の手を
誰ぞ この子に 愛の手を
そんなわけで この子のやる事は
右から左の 両極端
あるときゃ いじけた自閉症
舞台かわれば 甘えて好きかって
白か黒だけ グレイは見えず
被害妄想の パラノイヤ
誰ぞ この子に 愛の手を
誰ぞ この子に 愛の手を