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バンバンの「「いちご白書」をもう一度」について
この楽曲は、1975年8月1日にリリースされたフォークグループ、バンバンの5枚目のシングルです。この曲は、バンバンにとって唯一のオリコン1位を獲得し、大ヒットとなりました。
映画『いちご白書』(1970年公開)をモチーフに、学生運動が盛んだった時代を過ごした若者が大人になり、青春時代を懐かしむ様子を描いています。
「就職が決って髪を切ってきた時 もう若くないさと君に言い訳したね」という歌詞は、学生運動に情熱を燃やしていた過去と、社会人として生きる現実との間で葛藤する心情を表現しています。
「雨に破れかけた街角のポスターに 過ぎ去った昔が鮮やかによみがえる」というフレーズは、忘れかけていた青春時代の思い出が、ふとしたきっかけで蘇る様子を美しく描写しています。
この曲は、当時レコードセールスが振るわず、解散も考えていたバンバンが、荒井由実に「売れなかったら音楽を辞めよう」という覚悟で依頼したものです。結果的に大ヒットとなり、バンバンの活動を続けるきっかけとなりました。
荒井由実は、当時のバンバンのディレクターだった前田仁さんから学生時代の思い出話を聞き、それを元にこの曲を書き下ろしました。
荒井由実自身も、2003年のアルバム『Yuming Compositions: FACES』でこの曲をセルフカバーしています。
「いちご白書」をもう一度
歌:バンバン 詞:荒井由実 曲:荒井由実
いつか君と行った 映画がまた来る
授業を抜け出して 二人で出かけた
哀しい場面では 涙ぐんでた
素直な横顔が 今も恋しい
雨に破れかけた 街角のポスターに
過ぎ去った昔が 鮮やかによみがえる
君もみるだろうか 「いちご白書」を
二人だけのメモリィー どこかでもう一度
僕は無精ヒゲと 髪をのばして
学生集会へも 時々出かけた
就職が決まって 髪を切ってきた時
もう若くないさと 君に言い訳したね
君もみるだろうか 「いちご白書」を
二人だけのメモリィー どこかでもう一度
二人だけのメモリィー どこかでもう一度