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植村花菜「トイレの神様」について
「トイレの神様」は、植村花菜が2010年に発表した感動的なバラードで、祖母との思い出を描いた実話に基づく楽曲です。約10分に及ぶ長編曲で、多くの人々の心を打ちました。
この曲は、彼女が小学校3年生から23歳頃まで祖母と過ごした日々を描いています。祖母が語った「トイレにはキレイな女神様がいるんやで」という言葉をきっかけに、トイレ掃除を通して「べっぴんさんになれる」と信じて努力する少女の姿が描かれています。
成長とともに祖母との距離ができてしまい、やがて祖母が亡くなるという展開を経て、祖母の教えが今の自分を支えていることに気づくという、涙なしには聴けないストーリーです。
トイレの神様
歌:植村花菜/詞:植村花菜・山田ひろし/曲:植村花菜
小3の頃からなぜだか
おばあちゃんと暮らしてた
実家の隣だったけど
おばあちゃんと暮らしてた
毎日お手伝いをして
五目並べもした
でもトイレ掃除だけ苦手な私に
おばあちゃんがこう言った
トイレには それはそれはキレイな
女神様がいるんやで
だから 毎日キレイにしたら 女神様みたいに
べっぴんさんになれるんやで
その日から私はトイレを
ピカピカにし始めた
べっぴんさんに絶対なりたくて
毎日磨いてた
買い物に出かけた時には
二人で鴨なんば食べた
新喜劇録画し損ねたおばあちゃんを
泣いて責めたりもした
トイレには それはそれはキレイな
女神様がいるんやで
だから 毎日キレイにしたら 女神様みたいに
べっぴんさんになれるんやで
少し大人になった私は
おばあちゃんとぶつかった
家族ともうまくやれなくて
居場所がなくなった
休みの日も家に帰らず
彼氏と遊んだりした
五目並べも鴨なんばも
二人の間から消えてった
どうしてだろう 人は人を傷付け
大切なものをなくしてく
いつも味方をしてくれてた おばあちゃん残して
ひとりきり 家離れた
上京して2年が過ぎて
おばあちゃんが入院した
痩せて細くなってしまった
おばあちゃんに会いに行った
「おばあちゃん、ただいまー!」ってわざと
昔みたいに言ってみたけど
ちょっと話しただけだったのに
「もう帰りー。」って 病室を出された
次の日の朝 おばあちゃんは
静かに眠りについた
まるで まるで 私が来るのを
待っていてくれたように
ちゃんと育ててくれたのに
恩返しもしてないのに
いい孫じゃなかったのに
こんな私を待っててくれたんやね
トイレには それはそれはキレイな
女神様がいるんやで
おばあちゃんがくれた言葉は 今日の私を
べっぴんさんにしてくれてるかな
トイレには それはそれはキレイな
女神様がいるんやで
だから 毎日キレイにしたら 女神様みたいに
べっぴんさんになれるんやで
気立ての良いお嫁さんになるのが
夢だった私は
今日もせっせとトイレを
ピカピカにする
おばあちゃん おばあちゃん ありがとう
おばあちゃん ホンマに ありがとう...