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    グレープの「精霊流し」について

    「精霊流し」は、1974年にリリースされたグレープの代表曲です。
    この曲は、さだまさしの故郷である長崎市で毎年8月15日に行われる伝統行事「精霊流し」を題材にしています。彼自身が、水難事故で亡くなった母方の従兄の精霊流しを体験したことがモチーフになっています。
    発売当初はそれほど売れ行きが良くなかったものの、東海ラジオの深夜番組で繰り返し放送されたことがきっかけで、徐々に人気に火がつき、全国的なヒット曲となりました。
    この曲は、第16回日本レコード大賞の作詩賞を受賞しており、さだまさしの作詞家としての才能を世に知らしめた作品でもあります。彼は、この曲を自身のソロ活動でもセルフカバーしています。
    また、この曲を元にした自伝的小説が書かれ、テレビドラマや映画にもなりました。


    「精霊流し」
    歌:グレープ 詞:さだまさし 曲:さだまさし

    去年のあなたの想い出が
    テープレコーダーから こぼれています
    あなたのためにお友達も 集まってくれました

    二人でこさえたおそろいの
    浴衣も今夜は一人で着ます
    線香花火が見えますか 空の上から

    約束通りに あなたの愛した
    レコードも一緒に 流しましょう
    そしてあなたの 舟のあとを ついてゆきましょう

    私の小さな弟が
    なんにも知らずに はしゃぎ回って
    精霊流しが華かに 始まるのです

    あの頃あなたがつま弾いた
    ギターを私がひいてみました
    いつの間にさびついた糸で くすり指を切りました

    あなたの愛した母さんの
    今夜の着物は浅黄色
    わずかの間に年老いて 寂しそうです

    約束通りに あなたの嫌いな
    涙は見せずに 過ごしましょう
    そして黙って 舟のあとを ついてゆきましょう

    人ごみの中をぬう様に
    静かに時間が通り過ぎます
    あなたと私の人生を かばうみたいに






    Chord Diagram