MENU
井上陽水「神無月にかこまれて」について
「神無月にかこまれて」は、1972年12月10日発売のアルバム『陽水II センチメンタル』に収録されている、晩秋から初冬へ移り変わる季節の“静かな緊張感”と“孤独の美しさ”を描いた、陽水らしい詩情あふれる楽曲で、自然描写の精密さと、人の心の揺らぎを重ねる構造がとても深い作品です。
神無月にかこまれて
歌:井上陽水/詞:井上陽水/曲:井上陽水
人恋しと 泣けば 十三 夜
月はおぼろ 淡い色具合
雲は 月を隠さぬ様に やさしく流れ
丸い月には 流れる雲が
ちぎれた雲が よく似合う
風がさわぐ 今や冬隣 り
逃げる様に 渡り鳥がゆく
列に ついてゆけない者に また来る春が
あるかどうかは 誰も知らない
ただひたすらの 風まかせ
神無月に 僕はかこまれて
口笛吹く それはこだまする
青い 夜の空気の中に 生きてるものは
涙も見せず 笑いも忘れ
息をひそめて 冬を待つ