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泉谷しげる「春のからっ風」について
「春のからっ風」(泉谷しげる)は、1973年11月10日リリースの、“社会に馴染めず、もがきながらも生き恥をさらして今日を生きる人間”を、泉谷しげるらしい荒々しさと弱さの両面で描いた楽曲です。
この曲は「春なのに北風にあおられる」という逆説的な情景から始まり、「季節=本来は前向きな時期」と、「現実=うまくいかない自分」のギャップが強烈に描かれています。主人公は「社会に馴染めない人」で、“流されているだけの自分”への苛立ちと無力感があり、「誰が呼ぶ声に答えるものか」というフレーズが何度も繰り返され、「今日の生き恥をかく」という強烈な言葉へと続きます。弱さも醜さも全部さらけ出した“人間のリアル”が描かれ、泉谷しげるの作品の中でも、ここまで自己暴露的な歌詞は稀です。
春のからっ風
歌:泉谷しげる/詞:泉谷しげる/曲:泉谷しげる
春だというのに 北風にあおられ
街の声に せきたてられ
彼らにあわないから おいまくられ
さすらう気は さらさらないのに
誰が呼ぶ声に 答えるものか
望む気持ちと うらはら
今はただ すきま風を手でおさえて
今日の生き恥をかく
何でもやります ぜいたくは言いません
頭を下げ わびを入れ
すがる気持ちで 仕事をもらい
今度こそ まじめにやるんだ
誰が呼ぶ声に 答えるものか
望む気持ちと うらはら
今はただ すきま風を手でおさえて
今日の生き恥をかく
言葉が たりないばかりに
相手に自分を伝えられず
分かってくれない まわりをうらみ
自分は正しいと逃げだす
誰が呼ぶ声に 答えるものか
望む気持ちと うらはら
今はただ すきま風を手でおさえて
今日の生き恥をかく