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    五輪真弓「恋人よ」について

    『恋人よ』は、五輪真弓が1980年に発表した代表的な楽曲です。
    この曲は、五輪さんがかつてのプロデューサーである木田高介さんの葬儀に参列した際、彼の奥様が慟哭する姿を見てインスピレーションを受けて書いたそうです。テーマは「二度と会えない別れ」で、とても切なく心に響きます。
    イントロが約48秒と長く、映画音楽のような壮大なストリングスが印象的です。アレンジを担当した船山基紀さんが、そのスケール感を活かして仕上げたそうです。歌詞では、壊れたベンチが主人公の心の象徴として描かれており、失った恋人への想いが季節の移ろいとともに語られています。まるで時間が止まったような感覚の中に、少しずつ前に進もうとする気持ちも感じられ、とても美しく、深い余韻を残す一曲です。


    恋人よ
    歌:五輪真弓 詞:五輪真弓 曲:五輪真弓

    枯葉散る夕暮れは
    来る日の寒さをものがたり
    雨に壊れたベンチには
    愛をささやく歌もない

    恋人よ そばにいて
    こごえる私の そばにいてよ
    そしてひとこと この別れ話が
    冗談だよと 笑ってほしい

    砂利路を駆け足で
    マラソン人が行き過ぎる
    まるで忘却のぞむように
    止まる私を 誘っている

    恋人よ さようなら
    季節はめぐってくるけど
    あの日の二人 宵の流れ星
    光っては消える 無情の夢よ

    恋人よ そばにいて
    こごえる私の そばにいてよ
    そしてひとこと この別れ話が
    冗談だよと 笑ってほしい






    Chord Diagram