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アリス「それぞれの秋」について
「それぞれの秋」は、1980年発売のアリスの曲で、友情・人生・喪失を静かに見つめる深いテーマを持つ作品です。秋の情景とともに“人生の岐路に立つ大人の心情”を描いた、アリスの中でも文学性の高い一曲として有名で、オリコン27位の実績を残しています。
歌詞は3つの場面で構成され、語り手が“かつての友人たち”を思い返しながら人生を見つめ直す物語になっています。谷村新司の叙情的な詞世界が魅力で、秋の情景と人生の陰影が重なり、アリスの楽曲の中でも“静かで重厚な作品”として高い評価があります。
それぞれの秋
歌:アリス/詞:谷村新司/曲:谷村新司
陽溜まりの坂道に立ちどまり
通りすぎる学生を見ていた
俺もあの頃はあんなふうに
きらきらと輝いて見えたろう
授業にも出ずに お茶を飲みながら
くだらない夢を話した
突然おこった不精ひげのおまえも
噂では苦労していると
今も忘れられないのはあの時の言葉
幸せになろうなんて思っちゃいけない
愛した女ひとりと 苦労を共に出来たなら
そんなささやかな人生も きっと悪くはない
夢、散りじり夏はすぎ去り それぞれの秋
たしか去年の初夏の頃
届いた一通の手紙には
旅好きなあいつのおふくろから
痛々しいほどの細い文字
ある雨の朝 見知らぬ町で
自ら命を終えたと
母に残した一行の言葉
悲しみだけが人生
今も忘れられないのは あいつの口ぐせ
人は自分の死に場所を捜すために生きる
ささやかに 生きている友達の
人生とは 一体何んだろう
あざやかに死んだ 友達の
人生とは、一体何んだろう
夢、散りじり夏はすぎ去り それぞれの秋
今では二人の思い出も 忘れかけるほどの毎日
ふと立ちどまる道端に 悲しいほど赤い落日
夢、散りじり夏はすぎ去り それぞれの秋
夢、散りじり夏はすぎ去り それぞれの秋