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村下孝蔵「初恋」について
「初恋」は、1983年2月25日にリリースされた彼の代表曲であり、昭和を代表する不朽の名作として今もなお愛され続けています。
歌詞は村下孝蔵自身の中学時代の初恋がモチーフになっており、テニス部の女の子を遠くから見つめていたという、甘酸っぱくも切ない情景が描かれています。特に「好きだよと言えずに 初恋は ふりこ細工の心」というフレーズは、多くの人々の共感を呼びました。
哀愁を帯びたメロディと、村下孝蔵の透明感のある歌声が相まって、ノスタルジックで心に染み入る雰囲気を醸し出しています。
この曲は、オリコン週間ランキングで最高3位を記録し、52.6万枚の売上を記録する大ヒットとなりました。これにより、村下孝蔵の名は広く知られるようになりました。
「初恋」は、単なるヒット曲にとどまらず、多くのアーティストによってカバーされ、世代を超えて歌い継がれています。村下孝蔵が晩年までライブで披露し続けたことからも、彼自身にとっても特別な一曲であったことがうかがえます。
彼の素朴で飾らない音楽スタイルを象徴するこの曲は、「日本のフォーク・ニューミュージック」の傑作として、今も多くの人々の心に残り続けています。
初恋
歌:村下孝蔵 詞:村下孝蔵 曲:村下孝蔵
五月雨は 緑色
悲しくさせたよ 一人の午後は
恋をして 淋しくて
届かぬ想いを 暖めていた
好きだよと言えずに 初恋は
ふりこ細工の心
放課後の校庭を 走る君がいた
遠くで僕はいつでも 君を探してた
浅い夢だから 胸をはなれない
夕映えは あんず色
帰り道一人 口笛吹いて
名前さえ 呼べなくて
とらわれた心 見つめていたよ
好きだよと言えずに 初恋は
ふりこ細工の心
風に舞った花びらが 水面を乱すように
愛という字書いてみては ふるえてたあの頃
浅い夢だから
胸をはなれない
放課後の校庭を 走る君がいた
遠くで僕はいつでも 君を探してた
浅い夢だから 胸をはなれない
胸を はなれない
胸をはなれない
今も はなれない
今もはなれない…